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Lifesharing - 提供された組織と|臓器を守る

移植手術の様子
カリフォルニア州|サンディエゴ
United States
Published: Dec 13, 2017
ライフサイエンス

ヴァイサラの viewLinc システムは、信頼性の高い温度モニタリングおよび
アラーム通知機能により、人命を救う貴重な試薬や臓器、組織を保護しています。

1973年に設立されたLifesharingは、カリフォルニア大学サンディエゴメディカルセンターと連携して活動している、非営利の臓器調達機関(OPO)です。2016年には、Lifesharingへの臓器提供により、同組織にとってこれまでで最多となる363名の生命が1年間に救われました。同年、Lifesharingは47名のドナーから組織が提供されましたが、これは最大で24,000名の治療が可能な量に相当します。設立以来、Lifesharingは提供された臓器で7,000名以上の生命を救い、組織でさらに数千人の治療を支援してきました。組織オペレーションディレクターのHarry Celestin氏は、ほぼ20年間にわたりLifesharingで働いています。その間、同氏は保管チャンバーと処置区域のモニタリングとアラーム通知のためにヴァイサラのviewLincシステムを利用しています。冷凍装置と冷蔵装置には、提供された組織や研究用の臓器、細胞を保存するための灌流殺菌用の保存液に使用される化学薬品が保管されます。同氏は、長年の間、これらの貴重な検体がviewLincシステムによって守られるのを見てきました。

A woman measuring in incubator with Vaisala GM70

 

Celestin氏は次のように語ります。「一度、真夜中にviewLincからアラームが通知されたことがありました。1台の冷凍装置が温度の閾値に達しようとしていたのです。私たちはviewLincでアラームを確認し、冷蔵装置が自動的にリセットするか確認しようと少し待ったのですが、リセットが実行されなかったので、一晩掛けて検体を他の冷凍装置に移しました。このとき、viewLincシステムは、臓器灌流剤の中に保存されていた数千、ことによると数万もの検体が失われることを防いだのです」。後に、凝結を防ぐ冷蔵装置のメカニズムに不具合があり、冷蔵装置のセンサが氷で覆われていたことが判明しました。これは装置の致命的な故障ではありませんでしたが、そのまま放置していれば温度の逸脱が大きくなり、冷蔵されていた一部あるいはすべての検体が損失していたでしょう。viewLincは、アラーム通知機能に加えて、規制対応のために温度の記録を保持します。

「温度記録は、いつでもすぐに提供できるようになっています」と、Celestin氏は言います。「私たちは国や州の査察や監査を受けており、提携先機関は私たちの記録が継続的かつ安全であることを求めています。レポートは毎週自動的に viewLincから電子メールで送信されてくるため、簡単に最新の状態を把握し、査察に対して備えることができます」。Lifesharingは国による指定、認可、認証を受けており、米国食品医薬品局(FDA)、カリフォルニア州公衆衛生局、医療施設認定合同機構、米国組織バンク協会、臓器調達機関協会など、複数の政府機関や団体の認定を受けています。組織や臓器の質を確保するうえで、規制と認定は非常に重要です。Lifesharingは米国保健社会福祉省(DHHS)が監督し、臓器調達移植ネットワーク(OPTN)が監視、ガイドラインの提供を行っています。また、Lifesharingは全米臓器配分ネットワーク(UNOS)の会員です。Lifesharingは、全米すべてのOPOに対して追加の指針を提供している臓器調達機関協会(AOPO)の認定も受けています。Lifesharingは17年間、同じ場所を拠点としていましたが、先日、活動の拡大に対応するために専用に設計された新しい施設に移転し、冷蔵装置、冷凍装置、処置区域を増設しました。


移転の際は、保管チャンバーをモニタリングしている全てのデータロガーが稼働状態のまま維持されました。Celestin氏は話します。「ヴァイサラのデータロガーでいろいろなことがシンプルになりました。私は他の組織に友人がいますが、温度記録の点で移転が非常に問題になっている場合があります。今回、データロガーの記録動作を維持して温度記録を継続できたことに満足しています」。2017年現在、米国では119,053名のレシピエントが臓器の提供を待っています。臓器の提供は数十年間増加傾向にあり、臓器移植は過去 5 年間で20%近く増えています。臓器提供に関する研究と教育の進展により、調達と移植の技術は向上しています。 

「私は特にヴァイサラのフィールドサポートに感謝しています。定期的に校正を実施してもらっており、保守点検もしっかりしています。臓器提供は生命を救う活動であり、ベンダーによるサポートには大きな意味があります」と、Celestin 氏は語っています。