雷早わかり

    雷を観測する理由

    雷は魅力的ですが、危険でもあります。人類は長年、雷について知りたいと思ってきましたが、今では雷を観測してその影響を抑制することができるようになりました。雷は、死傷者を出し、インフラを損傷し、娯楽を遅延させ、森林を焼くことがあります。雷を正確に検知することで、いつ、どこで、どれくらいの頻度で発生するのかを把握することができ、その情報に基づいて対策を講じることができるのです。

    雷の種類

    毎年、世界中で何十億もの雲放電(IC: In-Cloud)や対地放電(落雷、GC: Cloud-to-Ground)が発生しています。その名の通り、雲放電は、完全に雲の中、複数の雲間、または雲と大気の間で発生する雷です。雲放電は、雷雨で発生する雷の大部分を占めています。対地放電とは、雲から地面、または建物、木、鉄塔などの地上の物体につながる放電のことです。対地放電は、生命や財産に危険を及ぼすものです。

    雷検知

    現在では、電波を使って地球上のすべての雷雨を検知し、ほぼすべての対地放電の位置を特定し、発生する多くの雲放電の現象を途切れることなく検知することが可能になっています。中には30年以上にわたって継続的に運用されている検知ネットワークもあります。警報や被害に対する的確な判断を行うためには、これがどの程度正確に行われているかを評価するとともに、発生頻度を観測することも重要です。

    雷検知ネットワークとは

    雷検知ネットワークは、雷により発生する電波を受信する4台以上の雷検知センサで構成されています。このセンサを特定の場所に設置することで、より多くの雷をより高い精度で検知することができます。雷検知ネットワークは、州の一部などの小さな地域から国全体、さらには地球全体までをカバーすることができます。雷検知ネットワークは、電波がセンサに到達した時間、電波が飛んできた方向、または時間と方向から、雷が発生した場所を特定することができます。

    ネットワーク性能

    雷検知ネットワークのデータを使用して重要な意思決定が行われるため、その性能がどの程度かを知る必要があります。基本的な方法としては、メートル単位で計測される標定精度があります。また、特定の地域において実際の雷がどれだけ検知されたかの割合である検知効率も重要です。その他、信号強度、極性、対地放電と雲放電の識別なども重要な観測項目となります。

    より詳細な情報は

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