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環境制御システムプロバイダーのDamatex社が温室経営の顧客向けにヴァイサラのセンサを選択した理由

Damatex 社の環境制御システムで使用されるヴァイサラのセンサ
Canada
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屋内/室内空気質
温室/室内農業
産業計測

SF(サイエンスフィクション)映画や小説は、空飛ぶ車、自律型ロボットのハウスキーパー、そして自然環境を自由に制御する力が出現する世界を約束しました。では、そのような技術は実現しているでしょうか。もし温室を経営しているなら、そのいくつかの技術は現在利用可能です。

収益と生産量の向上、運用コストの削減を追求するため、最先端の温室の多くが目を向けているのは、相互接続されたセンサとデバイスによる高度なネットワークを備え、リアルタイムの自律的な環境モニタリングを提供する空調管理企業です。これで人工知能(AI)を少し連想しても、大きく外れてはいません。

しかし、AIのような機能は、適切な情報インフラが構築されて初めて実現できます。そこでDamatex社、農業経営者の事業デジタル化を支援する目的で設計された環境制御システムのプロバイダーの登場です。「最適な環境制御システムを構築するには、まずは多くのデータが必要になります。ヴァイサラには最も信頼性が高い正確なセンサがあること、それがヴァイサラを選んだ理由です。」と、Damatex社の共同所有者であるSteven Sicard氏は述べています。

背景

カナダのケベック州にあるDamatex社は、園芸産業、温室、屋内農業、農業にサービスを提供する高性能コンピューター制御システムのメーカーです。コンピューターが家庭で一般的になる前、Damatex社の前身は小さな家族経営の会社として始まりました。家族は現在まで事業の重要な役割を担い続けています。「会社の基礎は30年以上前に私の父から始まりました。」と、Sicard氏は述べます。「当時、環境制御は新しく、あまり一般的ではありませんでした。私たちは主に園芸の小規模な温室で多くのビジネスを行っていました。」

園芸産業は通常、食用植物や観賞用植物の生産、流通、利用に関わるさまざまな事業で構成されています。一種の「緑の革命」が1960年代と1970年代に起こり、新聞や雑誌が技術支援による屋内農業の話題であふれました。「温室産業が進化するにつれて、正確な環境制御の必要性も高まりました。高度なセンサの開発だけでなく、そのセンサを温室に正しく配置することについてもわかってきました。」と、Sicard氏は述べています。「それが環境制御システムへの関心に重大な意味を持ちました。」

Damatex社は適所を得ました。

現在のDamatex社は、灌漑と施肥、内部の温度と湿度、CO2、屋内照明、水、換気など、温室のほぼすべてを計測しています。同社の環境制御ソリューションは、ヴァイサラのGMP252 CO2 プローブGMW90シリーズ CO2 湿度温度変換器HMP60 湿度温度プローブなどのセンサ、変換器、プローブに基づいて構築されています。

Damatex社は、技術的設備とソフトウェアを完全なパッケージとして温室経営の顧客に提供します。これには、プロジェクトとロジスティクスの集中化や、顧客の時間とお金の節約などの利点があります。また、同社のモデルをHVACおよびビルディングオートメーション用途に適合させることもできます。「すべての温室や建物は、環境に対して異なる方法で反応します。そのため、特に初期の頃は、ソフトウェアを改善し、顧客を支援し、同時に収益を上げるために絶えず働いていました。なぜなら、正しくやらなければならないからです。したがって、すべての温室を最高の機器を備えた、最も効率的な温室にする必要があります。そこでヴァイサラの登場です。」と、Sicard氏は言います。

環境制御された農業:自律型温室の構築

環境を制御された屋内農業は、垂直農法、インテリジェント農業、アグリビジネス、アグテック、環境制御型農業(CEA)など、さまざまな名前で呼ばれています。AIの支持者には、通常「スマート温室」と呼ばれます。

遠目には、すべての屋内農業経営者は、閉鎖された環境で生産コストを削減するにはどうすればよいかという共通の問いに答えようとしています。作物が花、トマト、キュウリ、イチゴ、ソフトフルーツ、葉物野菜などであるかどうか、スマート温室であるかどうかにかかわらず、年間を通して最適な栽培環境を提供し、維持することを目指しています。環境制御システムは、プロセスを自動化するだけ(いうなれば援助)で、提供するのは環境の不確実性を管理する手段です。また、このシステムにより、生産者は時間のかかる多くの日常的な農場管理プロセスから離れ、事業の拡大に集中することができます。そのため、環境制御会社が使用するセンサとデバイスの種類は非常に重要です。環境の監視と制御により、作物生産のプロセスに安心感を与えます。「機器のセンサが信頼性の高いものであれば、すべてが簡単になります。ヴァイサラの計測値は常に非常に正確であり、当社の技術者全員が気に入っている点です。」と、Sicard氏は述べています。

最も高度な環境制御Damatex Control System Displaying Vaisala Measurementsシステムには独自のソフトウェアプログラムが組み込まれており、センサを使用して環境を監視し、環境条件が大きく変化して作物が損傷する可能性がある場合にインターネットやモバイル接続を介して顧客に通知します。これらの機能の配信と実行は、計測閾値に設定された自動トリガーに依存しています。閾値を超えると、Damatex社の顧客にリアルタイムでアラートが送信されます。

理論的には、温室操作の多くはリモートで制御できます。たとえば、顧客の場所にあるGMP252 CO2プローブは、屋内のCO2レベルが高すぎたり、低すぎることを検出すると、Damatex社のシステムと通信するため、すぐに調整を行うことができます。

ヴァイサラの利点

何かを栽培するのは非常に大きな労働力が必要で、信じられないほど複雑です。環境制御システムも、関係する変数の多くが相互に依存しているため同様です。「多くのことを学ぶ必要があるため、最初は非常に困難です。温室では、湿度、温度、CO2などのパラメータだけでなく、灌漑、施肥、電気、照明、屋根の通気口についても知っておく必要があります。本当に、さまざまなことの専門家になれます。」と、Sicard氏は言います。

各センサは、特定の状態を継続的に計測するのに十分な精度であり、システムが重要な環境要因に関する継続的なリアルタイム情報を収集できるように十分に安定している必要があります。植物のような有機体では、毎分が貴重で、逸脱は連鎖反応を引き起こす可能性があり、検出が遅すぎると、回復不能な結果をもたらす可能性があります。たとえば、顧客が温度の低下に気付くのが早ければ早いほど、より多くの植物を救出できます。

「計測値がたとえば20%ずれる、といった状況はあり得ません。私たちは信頼できるデータが必要なので、ヴァイサラのセンサに切り替えました。ヴァイサラの技術によって、簡単で収益性の高いものになります。」と、Sicard氏は述べています。

Damatex社は、15年前に取引先からの推薦でヴァイサラを知りました。同社は最初に降雨を監視するDRD11A 感雨センサを試しました。雨が激しくなると、温室は通気口を閉じるか、サイドを巻き上げます。「ヴァイサラの製品をいくつか使用したことがありましたが、ヴァイサラが提供する製品の全容はわかっていませんでした。」と、Sicard氏は述べています。ヴァイサラのことをより詳しく知ることで、最終的にDamatex社は、ヴァイサラの技術をさらに使用することを決定しました。

「以前は安価なCO2センサを別のメーカーから購入していましたが、壊れたり、6か月ごとの交換が必要になったりするという多くの問題がありました。すべてのセンサをヴァイサラのセンサに切り替えましたが、それ以来問題は発生していません。」と、Sicard氏は述べ、「当社のすべての問題が解決したと言えるでしょう。」と付け加えました。

Damatex社の事業のHVACおよびビルディングオートメーションの部分に関して、Sicard氏は、潜在的なクライアントから同社の使用しているセンサのブランドについて事前に尋ねられることがあると述べました。「請負業者は、安価なセンサを使用するベンダーから話を持ちかけられることを警戒しています。当社がヴァイサラを使用していると言うとすぐに、そういった心配もなくなります。」

これからの未来

これまでDamatex社は、カナダと米国の太平洋岸から大西洋岸までの顧客にサービスを提供することに主に注力してきました。しかし、拡大する市場の多くの企業のように、同社には拡大計画、というより、同社が提供する温室のようにスマートに成長する計画があります。「今後2年以内、あるいは5年以内に農業産業が大幅に拡大すると思います。このパンデミックの間でさえ、需要はあります。人々も地元でもっと買いたいと思っています。」と、Sicard氏は述べました。会社の所有者たちは、次の全国規模の拡大の波を計画するのに余念がありません。「私たちは、カナダと米国以外のさまざまな市場、今は特に日本などの世界のさまざまな地域に徐々に進出しています。」

彼はさらにヴァイサラの技術を使用することを計画しています。

「ヴァイサラの機器とサービスは素晴らしいです。電話するとすぐに回答をもらえます。このようなことはは私たちのような会社にとっては非常に助けになります。」

競合他社に関して、「友人や同僚にはヴァイサラを勧めますが、競合他社にはしません。」と、Sicard氏は笑いながら言いました。「実際に競合他社が私に会いに来たとしたら、お互いをよく知っている小さな業界ですから、彼らが私に尋ねたとしたら、私は正直に、ヴァイサラのセンサを使用していると教えます。」

詳細については、当社にお問い合わせください