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西部技研の技術に貢献する|ヴァイサラ露点計

株式会社西部技研 技術部マネージャー 田栗さま
Japan
Published: Sep 5, 2013
産業計測

「ヴァイサラの製品の安定性は群を抜くものがありました。DMT242は応答時間が極めて速く、鏡面式とほぼ同値の値を広い領域で示していました。」 と話すのは、株式会社西部技研 技術部マネージャーの田栗さまです。

ドライエア空調の優良メーカーとして知られる西部技研さまでは、自社の除湿機の露点管理に、ヴァイサラ DRYCAP® DMT242 露点変換器を10 年以上継続して採用されています。

西部技研さまの先駆的な技術開発

株式会社西部技研さまは、機能性ハニカム技術を基軸とする研究開発型の優良企業として知られています。活性シリカによる吸着式ローターを世界で初めて開発することにより、エンドユーザーにとって運用コストに優れ、作業環境や環境保全にも配慮された超低露点ドライエアの共有を実現しています。

品質保証のための露点管理

リチウムイオン電池、フラットパネルディスプレイといった製品の製造工程においては、水分管理を徹底しなければ性能、品質を大きく左右するため、露点管理は最重要視される項目の一つとなっています。ドライエア用の除湿器や空調機はエンドユーザーのニーズに合わせてカスタマイズされるため、西部技研さまでは通常、設計や仕様を決定する前にエンドユーザーさまのご要望を丁寧にお伺いし、製品がどのようにご要望を実現できるかを提案するコンサルタント的なアプローチをとっています。西部技研さまのデシカント除湿器は、安定したドライエアの供給が使命です。そのため、給気口でのドライエアの品質チェックが基本となります。しかし、エンドユーザーさまにとっては、ドライルームや除湿機を使用される空間全体の空気の品質を監視する必要があります。

卓越した応答速度と高精度計測のDMT242

当初、西部技研さまは、 正確な露点計測が必須条件であったため、自社の開発段階では鏡面式露点計を用いていました。しかし、鏡面式露t年計は高価で定期的なメンテナンスが必要なため、計測を再開する際には安定するまで数時間かかるなどいくつかの難点が伴っていました。そこで、鏡面式露点計に代わる新しい露点計選定のために、露点センサ3社製品と鏡面式露点計との比較テストがなされました。これらの候補の中でヴァイサラ DMT242 露点変換器は応答時間の速さが顕著に表れました。

「また、鏡面式の計測値差も僅差であることが実証されました。」と田栗さま(上の最初の写真)は続けます。「露点の計測範囲は、-10°Cから-60°Cで設定されました。試験過程では、例えば露点が比較的高い領域0~-10°C、中間域-30°C、-60°Cで3社3製品の計測データが収集されました。この試験中ヴァイサラのDMT242は応答時間が極めて速く、鏡面式とほぼ同等の正確な計測値を維持していました。また、試験した中で一番安定性に秀でていました。」田栗さまからは、ヴァイサラのサービスに関してもよいご評価をいただいています。「ダウンタイムを避けるためにヴァイサラで提供してくれる第大気のサービスも大変助かります。また、エンドユーザーさまの規制関連の監査の直前に、大至急で露点の修理・校正が必要になった時がありました。その際にもヴァイサラのサービスは1週間以内で修理を完了し返却してくれました。」

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未来のアプリケーションに向けて

西部技研さまのデシカント除湿機は、リチウム電池、二次電池、蓄電池、フラットパネルディスプレイ、有機EL、マテリアル素材や電池の性能試験など、多様な分野の製造業の研究開発室で使用もされています。これらはみな低い露点状態を必要としますが、さらに低露点領域のニーズがあるエンドユーザーさまもいらっしゃるとのことです。

省エネルギー性がますます重要視される傾向にあるため、常時露点を監視することは、多くの企業さまの環境ポリシーの支援にもつながります。エンドユーザーさまにとっては単にコスト効率向上だけでなく、環境保全や従業員が作業する環境へのリスク低減も期待できます。西部技研さまが、技術イノベーションを通じて、エンドユーザーさまへ貢献されることにヴァイサラも追従し、さらなる技術開発を推し進めることで、そのさきのユーザーへも貢献することにつながります。

課題 ソリューション メリット
多くの製造業の工程においては、性能と品質を保証するために、デシカント除湿機による超低露点管理が必要となります。 ヴァイサラのDMT242 露点変換器は、応答時間が極めて速く、鏡面式露点計とほぼ同等の正確な計測値を保持しました。また、安定性にも優れていました。 西部技研さまは、水分管理を徹底するためにドライルームの露点状態の可視化をエンドユーザーさまに提供することができました。
鏡面式露点計は高価で、定期的なメンテナンスが必要でした。メンテナンス後に安定した露点計測値を得るには数時間を要するため、鏡面式露点計は、エンドユーザーに納品される除湿機内に取り付けることはできませんでした。 ヴァイサラでは、校正・修理期間の間代替機をレンタルするサービスがあるため、工程でのダウンタイムを避けることができました。 ヴァイサラ DMT242 露点変換器は、メンテナンスが不要で、応答性が速いため、以前は数時間にわたったダウンタイムを削減することができました。
露点計メーカーのサービス対応の遅さに不安がありました。   常時露点を監視することで必要最小限のエネルギーで運用可能となり、エンドユーザーさまの環境ポリシーにも貢献することができます。