価値を創出するバイオガス生産へ|持続可能な未来への一歩

The team at Miura Biomass Center
三浦半島
Japan
Published:
バイオガス精製

概要

バイオガスがエネルギー資源として広く実用化されるためには、生産コストを削減し、従来型エネルギーの生産コストに近づける必要があります。そのため、バイオガスプラントの効率化の向上や電気や光熱の使用量を最適化することが重要です。

月島JFEアクアソリューション株式会社は、有機性廃棄物処理技術やバイオガス技術など環境関連施設の運転・維持管理から、施設・装置・機器の設計・施工など一貫した環境ビジネスソリューションを提供しています。同社の三浦バイオマスセンターは、地域コミュニティのために有益な廃棄物処理のシステムを整備した代表例です。地域の農家で生産された農作物残渣などの各種有機性廃棄物を資源物として処理し、バイオガス生産に活用しています。処理して得られる副産物を堆肥にして地域の農家に還元することで、循環経済の形成に貢献しているバイオガスプラントです。

三浦半島の海沿いに建設された三浦バイオマスセンターは、地理的な条件から、強風、塩害といった外部環境にも強いセンサーを求めていました。ヴァイサラのMGP261プローブはどちらの要件も満たしていました。

「ヴァイサラのMGP261 メタン・CO₂・水蒸気マルチガスプローブがメタン発酵後の硫化水素を除去する前にガス配管内で直接計測できると聞いたとき、設置の場所を選ばないし、場所も取らないという点でも大きなメリットを感じました。」
月島JFEアクアソリューション株式会社 
環境ソリューション事業本部 技術部 佐藤様

ヴァイサラのMGP261による常時監視のデータは、月2回の頻度で実施される外部機関の分析値にリニアに追従していることが認められました。
配管内に直接挿入してメタンガスを24時間常時監視し、メタン発酵槽のバイオガスの変化を詳細に把握することで、効率化や品質向上につなげることができます。

「メタンガス濃度や発生状況を常に詳細に監視し、メタン発酵の処理工程を精密に調整すれば、設備の安定運転を継続できます。今後、燃料費や電気代の低減にもつながると思います。」
三浦地域資源ユーズ株式会社 
施設長 両瀬様

結論

バイオガスから生産された光熱や電気を、地域社会で有効活用する廃棄物処理施設の実用化がさらに普及をすれば、同様の施設が国内および世界の様々な地域で現実化していくことになるでしょう。

「今後、この計測センサでの知見を活かして、資源循環施設の設備にMGP261を設置することを推奨していきたいと考えています。」
月島
JFEアクアソリューション株式会社
環境ソリューション事業本部 技術部 佐藤様