Silicon wafer

半導体製造における化学プロセスの監視と異常検知

インラインかつリアルタイムなウェットケミカル計測により、歩留まりの向上、装置汚染リスクの低減、およびウエハー品質の維持を実現します。

Semiconductor production fab cleanroom with AGV robots

安定したチップ品質を実現するための信頼性の高い化学プロセス管理

半導体製造におけるチップ品質は、プロセス変動をどれだけ適切に管理できるかに大きく左右されます。重要品質特性(CTQ)や顧客要求事項を継続的に満たすためには、プロセスを規格範囲内に維持し、変動を最小限に抑えることが不可欠です。

変動が大きくなると、製品品質の低下、歩留まり損失、再加工の増加につながります。市場へ安定して高品質な製品を供給するためには、品質指標の管理、厳格なプロセス制御、そして信頼性の高い化学プロセス監視が求められます。

半導体製造では多種多様な薬液が使用されており、各工程における化学組成の再現性と安定性が重要です。わずかな濃度変動でも、装置汚染やウエハー不良といった高額な損失につながる可能性があります。

Silicon wafer containing microchips

ウエハーを化学モニター代わりにしてはいけません

化学プロセスの観点から見ると、製品品質に直結する重要な管理項目は次の2つです。

  • プロセス監視:目的とする化学組成を継続的に維持すること
  • 異常検知:正しい薬液が正しい濃度で供給されていることを確認すること

正確なリアルタイム監視により、各薬液ラインの状態を常に把握できます。一方、監視を行わない場合、異常は最終的にウエハー上で初めて発見されることになります。その時点ではすでにウエハー損失が発生しており、設備汚染や生産停止による大きなコスト負担につながる可能性があります。

主な対象薬液

以下のような洗浄、エッチング、およびウェットプロセスで使用される薬液のリアルタイム濃度監視に対応しています。

HF(フッ化水素酸)※、IPA(イソプロピルアルコール)、DHF(希フッ酸)※、H₂O₂(過酸化水素)、HNO₃(硝酸)、HCl(塩酸)、H2SO4(硫酸)、H3PO4(リン酸)、KOH(水酸化カリウム)、NaOH(水酸化ナトリウム)、NH₄OH(水酸化アンモニウム)、Na2SO4(硫酸ナトリウム)、フォトレジスト、TMAH、CMPスラリー、PGMEA、DMSO、NMP

※適用可否に関してはご相談となります。
 

Vaisala Polaris PR53S Semicon Refractometer

ヴァイサラPolaris™ PR53S 半導体プロセス屈折計

半導体ウェットプロセス向け

半導体ウェットプロセスにおけるリアルタイムな薬液濃度計測を実現する、コンパクトで超高純度対応のインライン式屈折計です。プロセスラインやプロセスツール内で高精度・高信頼性・高再現性の計測を直接提供し、混合、洗浄、エッチング、CMP、ポイントオブユース用途における連続監視を可能にします。

改良型PTFEフローセルと1/4~1インチのピラーまたはフレア接続を備えたPR53Sは、ウェットベンチ、薬液供給・分配システム、およびプロセスツールへシームレスに統合できます。これにより、厳密なプロセス制御を維持しながら、運用の簡素化と複雑な分析システムへの依存低減を実現します。

半導体製造向け主なメリット

半導体製造ラインにおける複数のウェットプロセス監視ポイントに対応する単一のインライン濃度計測技術

リアルタイム濃度データによるプロセス制御の強化と歩留まり向上

バルク供給設備やポイントオブユース調合設備における複雑な分析装置の削減

温度補正機能を備えた屈折率測定による高精度・ドリフトフリーな濃度計測

過酷な薬液環境やスラリー環境で実証された長期安定性能

可動部品のない設計による低メンテナンスと高稼働率

化学プロセス監視および異常検知向けアプリケーション

ヴァイサラは、ウェットケミカル濃度の測定において、インライン・リアルタイム・高精度な計測ソリューションを提供しています。これにより、半導体製造ラインにおける化学プロセス監視や異常検知、CMPスラリーの組成および濃度管理に使用される高価で複雑な分析装置の代替が可能です。

バルク薬液供給システム

HF、IPA、DHF、H₂O₂、HNO₃、HCl、KOH、NaOH、NH₄OHなど、受入薬液の品質確認および濃度管理を実現します。

半導体製造向けウェットケミカル

ウェットベンチやウェットプロセスにおけるシリコンウエハー製造向けに、薬液濃度をリアルタイムで監視します。

CMP工程における過酸化水素の混合・供給

化学機械研磨(CMP)工程において、過酸化水素(H₂O₂)やその他の酸化剤の濃度をリアルタイムで監視し、重要なプロセスの安定運用を支援します。

シリコンのKOHエッチング

KOHエッチング槽の濃度を監視し、適切なエッチング終点の判定を支援します。

EKC®薬液によるエッチング後残渣の除去

スプレー式溶剤洗浄装置において、EKC®薬液中の水分含有量をリアルタイムで監視します。

ウエハー洗浄工程における薬液界面検知

フッ化水素酸(HF)、超純水(DIW)、SC-1(H₂O₂、NH₃)などの洗浄薬液の切り替えを瞬時に検知します。

太陽光発電(PV)産業:太陽電池ウエハーの切断残渣除去

乳酸(CH₃CHOHCOOH)または酢酸(CH₃COOH)浴の濃度を監視し、洗浄プロセスの最適化を支援します。

Polaris PR53M

危険場所における安全性と生産性の向上

業界最高峰のPolarisインライン式屈折計は、爆発危険エリア向けに防爆認定(Ex認定)製品シリーズ*をご用意しています。選択した製品オプションにより、屈折計はIECEx/ATEXゾーン0/1(北米クラス1分類1)またはゾーン2(クラス1分類2)への設置が可能です。

Polaris™ ExシリーズはIndigo520に対応しており、安全性を確保しながら高い生産性を実現します。
Indigo520とゾーン0/クラス1分類1の場合の本質安全防爆(IS)機器は、安全区域に設置されます。

*国内防爆については認証取得中

Polaris™インライン式屈折計対応Indigo80

Indigo80とPolaris™屈折計の優れた組み合わせを実現。画面付きのポータブルなIndigo80を使用し、ダウンタイムなくプローブを設定、校正でき、各プローブからデータを記録して迅速に診断を行え、メンテナンスの必要性も簡単に検知できます。

ホワイトペーパー

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流入する新品の CMP スラリーと流出する使用済みの CMP スラリーのアッセイ特性評価におけるインライン屈折率

インライン屈折率(RI)計測は、CMP スラリーの過酸化水素含有量の評価に最適な技術ですが、スラリーについて関心のある指標は過酸化物含有量だけではありません。通常、スラリーはメーカーから高濃度で納入され、製造工場で水や酸化物で希釈されます。スラリーの密度は CMP の性能を左右する重要なパラメーターですが、流入密度はバッチごとに異なる場合があります。

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タングステンの CMP での H₂O₂ 濃度の評価において自動滴定の代替となるインライン屈折率

屈折率計測は、タングステンの CMP においてスラリーの過酸化物含有量の評価に最適な技術として認められています。新たに考えられた多くのプロセスフローでは、CMP が回路構造構築に重要なツールとして使用されており、CMP のステップ数が大幅に増えています。そのため、スラリー組成が仕様から逸脱した場合、歩留まり損失が発生する可能性も高くなっています。自動滴定は、非常に正確な計測結果が得られる一方で、大きな資本投資と継続的なメンテナンス費用の負担が必要であり、所定の間隔で別々のサンプリングが行われるだけです。スラリーを消費しない屈折率の連続計測を利用すると、製造工場はスラリー組成異常を迅速に特定し、危険にさらされるウエハーの数を減らすことができます。 

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インライン屈折率モニタリングによる CMP スラリー異常検出

インライン屈折率計測は、最先端の製造工場における CMP スラリーブレンドおよび供給システムの異常検出に最適な技術として認められています。屈折率のサンプリングなしの連続計測を利用すると、製造工場はスラリー組成の変化を迅速に特定できます。

特定のスラリーの温度/屈折率の特性に合わせて校正を行った後は、屈折率計測により、銅とタングステンの両方のスラリーについて、スラリー内の過酸化水素の濃度を重量比 ±0.02% 以内の精度で求めることができます。この最先端の製造工場での長期研究では、低ノード技術である CMP プロセスの計測により、3 年間、スラリーブレンダータンクの定期洗浄以外の機器メンテナンスを行うことなく、高い信頼性でスラリー組成が検出されました。 

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半導体製造向け薬液プロセスのリアルタイム監視

流入薬液の品質はケミカル製品サプライヤーに委ねられてきました。半導体製造工場がサプライヤーによるプロセス化学の問題を見つけることは大変難しく、できてもごく限られた範囲にとどまっています。製品は、サプライヤー、機械、人間など原因が何であれ、流入薬液の変化の影響を受けることがわかりました。実際、製品は薬液のモニタリング方法として使用されていると言うこともできます。ここでは、さまざまなモニタリング方法について説明し、多岐にわたる半導体化学の費用対効果の高いアプリケーションを実現するためのベストプラクティスを提案します。問題全体は 1 つのデバイスや方式で解決できるものではなく、デバイス一式を見直し、薬液供給領域に関する基本的な考え方を変える必要があります。研究結果の補足や裏付けとなるデータやその他関連する実験結果についても説明します。

半導体製造向け化学プロセス関連製品

関連資料

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CMPプロセス中のリアルタイムデータでウェハ品質と歩留まりを最適化

本ウェビナーにご登録いただくと、なぜ世界中の数百社におよぶ半導体メーカーがヴァイサラのプロセス屈折計を導入しているのかをご理解いただけます。計測ソリューションの技術的な仕組みを解説し、代表的なアプリケーションを紹介したうえで、実際のファブでの活用事例をご紹介します。

Zoomed in semiconductor wafer
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CMPプロセスにおけるリアルタイムデータの把握と活用

CMPツールの性能を最適化する正確で迅速なRI・RH計測

インラインプロセス屈折計による屈折率(RI)計測が、ウェットケミカル濃度の高精度計測において、安全で費用対効果が高い、リアルタイム、低メンテナンスのプロセスモニタリング方法であることはご存じでしたか。

液体濃度計測

ヴァイサラは、さまざまな業界の液体計測ニーズに対応する幅広い製品を提供しています。

屈折計技術の特長や活用事例について詳しくご覧いただくとともに、製品関連資料もぜひご活用ください。

より信頼性の高い化学プロセスの実現に向けて

リアルタイム計測とデータ活用によって、半導体製造ラインにおけるウェットケミカルプロセス管理をどのように高度化できるか、ぜひヴァイサラの専門家にご相談ください。

プロセスの安定化、異常の早期検知、歩留まり向上に向けた最適なソリューションをご提案します。

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