天然エステル絶縁油とオンラインDGA

OPT100 DGA monitor composite image with zoomed in bubbles in green fluid
Senja Leivo
Senja Leivo
Senior Industry Expert, Vaisala
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近年、変圧器の液体絶縁材料として、天然エステル油の利用が顕著に増加しています。この傾向が進んでいる主な理由としては、従来の鉱油と比較し、天然エステル油は火災に対する安全性と生分解性に優れていることが挙げられます。天然エステル絶縁油は、従来は特に配電網内などでの小型変圧器での使用に限られていましたが、古い鉱油との入れ換えを含め、大型変圧器においても活用は拡大しています。

 

天然エステル絶縁油変圧器の監視

分散型発電の普及と老朽化したインフラへの動的な負荷の増大は、変圧器に対する継続的な監視の重要性を強調しています。オンラインの絶縁油中溶解ガス分析(DGA)は、変圧器の状態を評価し、さまざまな故障を早期に検出するための実用的ツールとして採用され始めています。

しかし、天然エステル油のDGAデータの解釈においては、化学組成の違いに起因するガス比のばらつきにより、鉱油とは多少異なります。CIGREのような組織は、既存のエステル充填変圧器に関するより多くのDGA情報を蓄積し、エステルのDGAのための指針を強化すべく積極的に取り組んでいます。

 

課題の解決 - OPT100の登場

天然エステル絶縁油は先述のような利点があるものの、酸素に触れると酸化や重合が起こりやすいという課題があります。すなわち変圧器タンクは、酸素の唯一の供給源となる空気に対して密閉される必要があります。

 ヴァイサラOPT100 オンラインDGAは、エステル油変圧器の監視に有効な2つの固有機能でこの課題に対処できます。故障診断に使用される7種類の主要ガスに加え、全ガス圧(TGP)を測定し、変圧器内の空気漏れを直接リアルタイムで表示します。さらに、完全密閉型の測定サイクルにより、液体やガスがいかなる時点でも空気に触れることがなく、モニター内でのエステル重合を防ぐことができます。

 

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