ストレスのないDGA監視装置の|試運転が実現

エア抜きを行うOptimus™ 絶縁油中ガス・水分オンライン監視装置 OPT100
Riku Rantala, Vaisala
Meet the expert: Riku Rantala
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ヴァイサラでは、変圧器内の絶縁油中モニタリング用の世界水準の計測機器を提供しているだけでなく、お客様が監視装置を最大限活用でき、ストレスなく取り付けや稼働ができるようにサポートも提供しています。

変圧器内の絶縁油中に気泡が混入している場合、ブッフホルツリレーのトリガー、放電、変圧器全体の停止など、深刻な問題を引き起こすおそれがあります。そのため、装置を変圧器に取り付け試運転する際には、システム内に気泡が入り込まないように注意することが重要です。

ヴァイサラ Optimus™ 絶縁油中ガス・水分オンライン監視装置 OPT100 は、この点において明確な利点をもつ多くの独自機能を備えています。以下では、よくある3つの質問について紹介しています。この他にご質問がありましたらお問い合わせください。喜んでお答えします。

別途真空ポンプは必要ですか?

Optimus™ OPT100の設置について打ち合わせを行う際、別途真空ポンプが必要かという質問をよくいただきます。必要ないとお答えすると、多くのお客様が「バルブを開いてパイプラインを空気で満たす際に、変圧器内の絶縁油に気泡が入り込むリスクが高いのではないか」と驚かれます。

答えはノーです。ヴァイサラ Optimus™ OPT100には強力な磁気駆動式ポンプが内蔵されており、加圧してオイルからガスを分離するプロセスを計測サイクルに組み込んでいます。また、この磁気駆動式ポンプは装置の試運転時にも重要な役割を果たしています。

変圧器の静水圧も組み合わせて、磁気駆動式ポンプはリリースバルブを通して空気を除去し、システムにオイルを充填します (上画像を参照)。Optimus™ OPT100は複数のセンサを使用して、変圧器のオイルタンクの圧力がパイプライン終端部の計測機器の圧力よりも常に高い状態に保っています。物理法則により、空気とオイルは変圧器タンクに流入することなく、むしろ流出します。

Optimus™ OPT100のエア抜きにメーカー指定のフィールドサービスによるサポートは必要ですか?

これも答えはノーです。エア抜きプロセスは非常に簡単であり、完全に自動化されています。誰でも実行できるように設計されており、特別なツールやトレーニングは必要ありません。エア抜きを開始するには、ウェブベースのユーザーインターフェースでボタンをクリックし、ブリードプラグ(エア抜き用プラグ)を取り外して指示に従ってバルブを開くだけです。システムは、次の段階に進む前に、すべてのパイプおよびキャビティがオイルで満たされており、空気が除去されていることを自動的に確認します。Optimus™ OPT100は高度な検知器を使用しており、ポンプとバルブを自動的に制御し、適正な水位になるとオイルの取り込みを停止します。つまり、リリースバルブからオイルが漏れることは決してありません。Optimus™ OPT100の安全機能としては総合的な自己診断機能があります。これは、必要な措置を実施し忘れている場合や何らかの注意が必要な場合に、システムが自動的に通知する機能です。

従来のDGA監視装置の設置と比較して、時間やコストが格段に節約されます。メーカー指定のフィールドサービスの空き状況を考慮して設置計画を立てる必要はなく、特別な装置を用意する必要もありません。ユーザーインターフェースを使用して試運転を開始すると、通常1時間以内にオンライン計測を開始できます。あとはOptimus™ 絶縁油中ガス・水分オンライン監視装置 OPT100が常時監視を行います。

そんなに簡単に常時監視装置を稼働中の変圧器に設置できるのでしょうか?

Optimus™ OPT100を使用するのであれば、答えは「非常に簡単」です。Optimus™ OPT100は、短時間で非常に簡単に取り付けられるように設計されています。オイル、電源、データに接続するだけで準備が完了します。
稼働中の電力用変圧器への実際の設置に関する動画(英語版)をご覧ください。

Optimus™ 絶縁油中ガス・水分オンライン監視装置 OPT100 の詳細を読む 

動画を視聴:ヴァイサラ Optimus™ 絶縁油中ガス・水分オンライン監視装置 OPT100 によるメンテナンスフリーの変圧器モニタリング